高齢化に伴い認知症患者は増加し、2025年には700万人を超えると推測されています。このような背景から、認知症施策推進総合戦略(以下新オレンジプラン)が公表されました。新オレンジプランに「認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供」とあり、薬剤師にも、早期の気付き、かかりつけ医との連携、服薬指導を適正に行うなどの対応が求められています。そこで、処方せん受付時に認知症のスクリーニングを実施し、薬歴情報と検証することを試みました。
スクリーニングには、地域包括ケアシステムにおける認知症アセスメントシート(以下DASC21)を使用しました。
スクリーニングの提案に対する回答率は高く、薬局での問いかけや提案は有用と思いました。DASC21結果が認知症を疑う値にもかかわらず、未治療の方もいらっしゃいました。薬局でのスクリーニングは、新オレンジプランで期待される早期治療に貢献できると感じました。
結果詳細は、第48回日本薬剤師学術大会にエントリーしております。