今回も、近隣の訪問看護師や薬剤師の皆様にお集まりいただけました。

在宅医療機器セミナーの第2弾として、疼痛緩和に用いる医療機器を取り上げました。今回は、広島市で在宅医療専門薬局などを展開するすずらん薬局から、松谷先生に講演をしていただきました。医療材料の小分け販売や、高度管理医療機器のレンタルなどを先進的に行っている薬局です。在宅医療を行う職種の中で、販売ができるのは薬局であり、医療材料や医療機器の提供は薬局が担う役割だと指摘しました。そして実際に、疼痛緩和のためにシリンジポンプを用いることで、退院後も自宅で療養を行うことができた事例を紹介していただきました。スムーズに在宅の生活に移行するためには、自宅でも用いる医療材料なども退院前に打ち合わせをしておく必要があるとのことでした。

その後、ニプロ㈱の協力で、在宅で用いる携帯型ディスポーザブル注入ポンプのデモを行いました。材料選択からプライミングまでを実物を用いて行いました。

 

日本人の死因の半数は癌であり、今後は自宅で疼痛緩和を行う患者さんが増えてくると予想されます。まず医療従事者の体制を整えることが、在宅生活を推進することに繋がると信じ、充実を図りたいと思います。