平成27年10月26日 第12回目の「たま♨かふぇ」がありました。
今回は医師、歯科医師、看護師、ケアマネジャー、MSW、連携室、介護士薬剤師と多彩なメンバーで実施できました。
テーマ「発熱」として多数のご意見を頂きました。
- 発熱といっても定義が曖昧である。平熱はいったいどの程度か?
- 医師は発熱の背景にある症状を探る。時期や随伴症状など情報収集。
- 発熱の際、その向こうにある感染症が気になる?しかし抗生剤には予防効果は期待できない。(免疫抑制剤使用中の症例や術前(抜歯前)からの服用は例外的に予防服用の意味あり。)
- 発熱自体の対応ではなく、その元を治療する必要あり。
- 高齢者が入院するサインとして「発熱」は約半数を占めるともいわれている。
- 入院してしまうと、熱は下がっても、筋力低下など別の不具合が生じることあり。入院しなくても対応できないだろうか。
- 独居高齢者の場合などは、自宅で経過観察というわけにもいかない。
- 子どもの発熱では、熱性痙攣をイメージしてしまうのかもしれないが、ウイルス感染など暫くすると軽快してくることも多く、救急の前に確認すべきことありではないか。
- 発熱は身体のストレスサインであり、抵抗力と考えれば、無理をして下げなくてもいい。
- 情報の継続性が重要。発熱の経緯や背景を確認できれば、不要な検査をしなくて済む。
- 発熱あれば抗生剤を服用したがるが、ウイルスに対して抗生剤は無効。
- 脱水やADLの低下などに対し早めの対応が必要だが、入院による認知機能の低下、院内感染のリスクに注意。
- 解熱鎮痛剤は比較的容易に手に入り、誰もが手元に残している。発熱で乱用されがち。
- 高熱で脱水時に、NSAID乱用は腎障害にも注意。
- 発熱:原因が分からないと心配になる。そのため受診に繋がる。
- 慢性の発熱はそれほど多くはない。難しい検査をしても時間がかかり原因追及前に、ほとんど熱は下がっている。ウイルス性疾患では、高熱があっても数日で軽快してくる。
- 入院では随伴症状確認のため、ある期間経過観察。自宅で観察可能できればそれで可。
- 発熱したことではなく、症状を線で看る視点をもてば、連絡で対応でき無用な救急も減る可能性あり。
貴重なご意見ありがとうございました。
ご参加いただいた皆様、またのご来店をお待ちしております!