薬物から子どもたちを守るために


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学校薬剤師をしている中学校よりご依頼を頂き、PTAや地域の方々に薬物乱用防止の話をさせていただきました。
薬物事犯の検挙推移や、国が進める第四次薬物乱用防止五か年戦略の概要を紹介しました。
日本では覚せい剤の乱用が多いが、若い世代では大麻や危険ドラッグの割合が高い傾向があります。現在では、国の取り組みもあり、危険ドラッグの店舗販売はなくなりましたが、かつては熊本市内でも堂々と販売されていました。テレビの中の世界、都会は危ないなど、遠い世界の話ではなく、熊本でも毎年200件を超える検挙があることを知ってもらいました。
また、高学歴であっても、立場ある職業であっても薬物に手を染めた人たちは多くいます。薬物がダメなことを分かっていても、手を出してしまう可能性があることを伝えました。相談できる相手がいること、薬物に近づかない環境作りなど地域で取り組んでいただけたらと思います。子どもたちが、ゲートウェイドラッグと言われる「たばこ」を吸わないよう、大人の振る舞いにも注意が必要だと念を押しておきました。
癌性疼痛に用いる医療用麻薬や他の様々な疾患に有用な薬剤、これらの普及が遅れないよう、正しい知識と適正使用を進めていきたいと思います。