たまな在宅ネットワーク「薬立つ話し」


7月の、たまな在宅ネットワーク「薬立つ話し」は、久保田が担当させていただきました。

錠剤がのみにくくなると、とりあえず検討される「つぶし」。確かに有効な手段であり、内服を継続できれば様態も今までどおりで、安心感があるでしょう。しかし、この「つぶし」には注意しなくてはいけない点が、いろいろあります。

成分が少しずつ出てくるよう設計された錠剤や、胃酸の影響を受けないようにするコーティングが施されたものなど、粉砕できない薬があります。光や湿度の影響を受けやすい薬も粉砕には適さないです。

意外と確認できていないのは、つぶした後の行方です。ご飯に混ぜていないですか?苦味が原因で食事を拒否することに繋がる危険性があります。複数の薬剤を一緒に溶かしていないですか?薬剤が化学反応することも!混ぜてしまったものは、後から分けられません…食欲不振や血圧低下など症状の変化に対応できないことも。

逆に…管をとおす方は、細粒に変更することで詰まってしまうこともあります。

飲みにくくなったら、口腔内崩壊錠やオブラート、トロミ剤など場合に応じて提案させていただきます。まずは薬局にご相談を!

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